──外注でも丸投げでもない、第三の選択肢
病院・介護施設のDX支援を行っていると、
経営層や管理職から、こんな声をよく聞きます。
コンサルがいないと、改善が止まる
報告書は立派だが、現場に残らない
契約が終わると、元に戻ってしまう
一方で、
「すべてを内製でやろうとして、結局回らなかった」
という失敗例もたくさんあります。
この2つの間にあるのが、内製型DXという考え方です。
多くの医療機関・介護事業者がDXでつまずく理由は、
人材の能力不足でも、ITリテラシーの低さでもありません。
問題は、DXの進め方が
外注依存
属人化
一過性プロジェクト
になってしまっていることです。
つまり、
考えるのはコンサル
作るのはベンダー
使うのは現場
という分断された構造です。
この状態では、どんなに優秀なコンサルを入れても、
「組織の力」としてDXは定着しません。
※「なぜツールやベンダーを変えてもDXが定着しないのか」という構造については、
▶ DXが失敗する理由は“ツール選定”ではない
で詳しく整理しています。
ここで誤解されがちなのが、
内製型DX=すべてを自院・自施設でやる
というイメージです。
内製型DXの本質は、
意思決定と改善の主導権を、組織の中に残すことにあります。
具体的には、
業務の全体像を、自分たちの言葉で説明できる
「なぜこの仕組みなのか」を理解している
小さな改善を、自分たちで回せる
この状態をつくることが目的です。
ツール開発や設計を、すべて内製する必要はありません。
重要なのは、考える力と判断軸を内側に持つことです。
内製型DXにおいて、コンサルの役割は変わります。
従来型コンサル
→「分析して、答えを出す人」
内製型DXのコンサル
→「考え方と構造を移植する人」
業務をどう分解するか
どこを仕組み化し、どこを人に残すか
どの単位でKPIを見るべきか
こうした設計思想そのものを、
組織の中に残すことが、コンサルの価値になります。
その結果、
コンサルに頼らなくても回る
でも、必要なときには相談できる
という健全な関係が生まれます。
内製型DXは、
短期的な成果を即座に約束するモデルではありません。
派手なシステム導入や、
「これを入れれば解決する」といった分かりやすいゴールを置くものでもありません。
むしろ、
業務をどう整理するか
判断や役割をどう設計するか
組織として改善をどう回し続けるか
といった、経営や組織の土台そのものを扱う取り組みです。
この「業務を人ではなく構造で捉え直す」考え方については、
▶ 属人化を脱却する「業務設計」の本質
でも詳しく解説しています。
このような支援では、
単発のツール導入や一時的な効率化ではなく、
継続的な改善や運用を前提とした関わり(いわゆる伴走型の支援)が必要になります。
それが結果的に、
価格や機能比較ではなく、考え方や進め方への納得感で選ばれる関係につながっている──
それが、内製型DX支援の特徴だと感じています。
当社は、
コンサルに依存させない
でも、現場に丸投げもしない
その中間にある支援を行っています。
具体的には、
業務構造の整理と設計
現場と一緒に作るDX設計
Power Platform等を使った「理解できる仕組み」づくり
を通じて、
「自分たちで回せるDX」を支援しています。
DXの最終ゴールは、
ツール導入でも、データ活用でもありません。
改善が止まらない
人が変わっても回る
次の一手を、自分たちで考えられる
そんな自立した組織をつくることです。
コンサルに依存しないための内製型DXは、
遠回りに見えて、実は最も確実な道でもあります。
「頼らなくていい状態を、一緒につくる」
それが、当社のコンサルティングの立ち位置です。