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“顔の見える関係”だけでは不十分?

地域連携のKPIと営業戦略

「関係性」だけに頼る地域連携の限界

地域包括ケア時代において、医療・介護機関同士の「顔の見える関係づくり」が推進されています。
退院支援、在宅支援、施設間連携──どの場面でも、信頼関係は不可欠です。

しかし一方で、こうした“人間関係ベース”の連携だけでは、継続的かつ安定的な紹介・送受信体制の構築には限界があります。

  • 「〇〇さんが異動してから連携が減った」

  • 「特定の医師との関係だけに頼っている」

  • 「実績を把握せず、場当たり的な訪問が続いている」

こうした声は、実は多くの医療・介護機関で聞かれる課題です。

なぜKPI(数値)での“見える化”が必要なのか?

地域連携や営業活動は、「相手との信頼」だけで成り立つものではありません。
“成果”を定量的に把握し、改善サイクルを回す体制が必要です。

たとえば、次のようなKPIを月次で集計・分析しているでしょうか?

指標カテゴリ KPI例
紹介数 医療機関別・職種別の紹介件数(月別推移)
逆紹介数 逆紹介率(紹介に対してどれだけ返しているか)
訪問活動 担当者別・施設別の訪問回数/面談回数
成果率 訪問1回あたりの紹介発生率・新規受入れ率

こうした指標があると、「A病院からの紹介が減ったのは、担当変更後に訪問が減っているからでは?」といった因果の仮説と対策を導きやすくなります。

また、成果を“見える化”することは、担当者の動機付けにも直結します。
「訪問すれば成果が出る」ことが実感できるからです。

KPIを活かす“営業戦略”の再設計

地域連携は、もはや「調整」ではなく「戦略」です。
下記のような視点で、営業活動の仕組み化を進めることが求められます。

1. 「重点ターゲット」の選定

紹介実績・医療圏・診療科別の親和性などをもとに、重点的に関係を深める相手先を明確にします。

2. 「訪問計画」の立案と記録

闇雲に動くのではなく、ターゲット先との関係深化に向けたストーリーを描きます。訪問履歴や面談内容も記録・共有し、属人化を防ぎます。

3. 「成果の可視化とチーム共有」

KPIを定期的に報告・分析し、チームで成果を認識。
「自分たちの活動が数字で証明されている」という実感が、継続力になります。

信頼+仕組み=本物の地域連携へ

「顔が見える」関係はもちろん大切です。
しかし、顔が見えなくなっても“成果が続く”関係性こそ、これからの地域連携に必要なかたちではないでしょうか。

当社では、病院・クリニック・介護事業所の地域連携強化に向けて、
KPI設計・CRM構築・営業活動の仕組み化支援を行っています。

地域と継続的につながるための“戦略的な地域連携”、始めてみませんか?

2025.7.21